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02月26日

風景情報

◇北アルプス南部空撮 第一部◇



前回の北アルプス北部空撮に続き、今回は北アルプス南部の空撮にチャレンジ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地など、一般的に親しまれている北ア南部の冬の姿を、前回と
同じセスナ機をチャーターし、上空から撮影した。

第二部もアップしました。
第一部の下に続けましたので、スクロールしてご覧下さい。


松本空港
前回は嫌われてしまった槍・穂高、はたして今日のご機嫌は・・・。
松本空港2/26-1 

振り返ると松本空港と松本の街、その背後に美ヶ原が見える。
松本空港2/26-2


塩尻の街と八ヶ岳
左手前方は塩尻の街。
その遥か向こうに八ケ岳が見える。
塩尻の街と八ヶ岳2/26


南アルプス
木曽路の入口辺りまで来ると、左手彼方に南アルプスの山脈が望めた。
ズームレンズで引き寄せて切り取る。
南アルプス2/26


南アルプスと木曽路
尾根の間から、僅かに木曽路がのぞく。
後方は南アルプス。
南アルプスと木曽路2/26


木曽の低山と右奥が中央アルプス
右手に小木曽の集落と中央アルプスが見えてきた。
南アルプスは左手彼方に遠ざかりつつ、まだ見えている。
木曽の低山と右奥中央アルプス2/26


味噌川ダムと木祖村の山里
味噌川ダムと小木曽の集落。
後方の山は木曽谷と伊那谷を仕切る中央アルプス。
木曽路はこの中央アルプス右側の山際をなぞるように延びている。
味噌川ダムと木祖村の山里2/26


小木曽の集落と木曽の山々
小木曽の集落と木曽の山々2/26 kuusatu226_009.jpg


御嶽山と木曽の山々
セスナ機が、木曽と奈川の境の境峠上空に差し掛かると、左手に御嶽山が現れた。
周囲の大地のうねりが凝縮して盛り上がった様な御嶽山。
山国木曽の気を集めた様なこの山に、昔の民衆が霊力を感じたのもうなずける。
御嶽山と木曽の山々2/26-1 御嶽山と木曽の山々2/26-2


野麦峠入口と御嶽山
昔の工女物語やブリ街道として知られた「野麦峠」。
その信州側の入口がここ奈川の里で、右の沢を詰めると最奥の
川浦の集落(標高1240m)を経て野麦峠(標高1672m)に至る。
峠を越え、向こうの飛騨側に下ると最初に迎える集落は野麦の集落だが、
野麦集落の標高は1324mの高地だ。
画面には写っていないが、峠の直ぐ北側には乗鞍岳があり、街道は二つの
霊峰の間を越えて、高山市へと延びている。
右手遥か彼方の雪山は白山。
野麦入口と御嶽山2/26-1 
右の谷が至る野麦峠、左の谷は行き止まり。
野麦入口と御嶽山2/26-2


野麦峠と境峠分岐、正面は御嶽山
左下分岐の集落は奈川の寄合度集落。
画面からは外れているが、左に行くと木曽の木祖村と結ぶ境峠、正面から
右の沢を詰めると野麦峠。
野麦峠と境峠分岐2/26


乗鞍岳
セスナ機が奈川度ダムの梓湖に差し掛かると、正面に乗鞍岳の大きな山体が
望めるようになった。
山懐には乗鞍高原が拓けている。
手前の大きな尾根に2本の山岳道路が刻まれているが、上の道が尾根に掛かる
ところが白樺峠だ。
この峠は毎秋、タカ類とアサギマダラというチョウの渡りが観察出来る所として
知られている。
タカもアサギマダラも、右手から来て左手に越えて行くが、タカの渡りなど、多い日には
2千羽を超えるような日さえある。
近くの野麦峠や境峠も含め奈川の里は、人にも野生動物にとっても、昔から重要な
峠の里であるようだ。
上空から眺めてみて、タカやアサギマダラがどんな風景を眺めながら渡っていたのか・・・、
私の風景感が、少しばかり豊かになった。
乗鞍岳2/26-1 乗鞍岳2/26-2


乗鞍岳と乗鞍高原
乗鞍高原は画面右下の中平の集落(標高約1170m)から始まり、左上の
乗鞍高原温泉スキー場上部の三本滝入口(標高約1800m)に至る,標高差
約600mの傾斜した台地上に拓かれている。
高原内には幾つかの渓流、滝、湖沼、湿原などが散在し、ハイカーに人気が高い。
乗鞍岳と乗鞍高原2/26

乗鞍岳と白山
乗鞍岳と白山2/26-1


乗鞍岳と乗鞍高原と梓湖
梓湖の谷に沿って進むと上高地及び安房トンネルを経て飛騨の平湯に続く。
湖水が尽きた先が中継基地の沢渡。
遥か彼方の中央は白山。
乗鞍岳と乗鞍高原と梓湖2/26


右・乗鞍高原、左・奈川の山里
右下の梓湖に掛かる橋は、乗鞍高原に向かうために渡る前川渡大橋。
左下は奈川渡ダム。
奈川の里は、山ひだのあちらこちらに小集落が散在している。
右・乗鞍高原、左・奈川の山里2/26


右・乗鞍岳、中央奥・御嶽山
梓湖に沿って上高地方面に進むと、乗鞍岳と御嶽山が重なり始めた。
右奥・乗鞍岳、中央奥・御嶽山2/26

乗鞍岳と御嶽山
乗鞍岳と御嶽山2/26

乗鞍岳と白山
さらに進むと乗鞍岳の山体の全てがファインダーに納まった。
それにしても乗鞍岳はでかい。
それもそのはず、乗鞍岳には標高2500mを越えるピークだけで23峰もあり、
更にこの山塊は7つの池と8つの平原まで持つ大山塊だ。
右手後方に白山も入れてシャッターを切る。
乗鞍岳と白山2/26-2


焼岳
聖地上高地を入口で守る焼岳は、日本百名山の一つでもある。
シャープな山の多い山群にあって、この山の独特な風貌は印象強く、
この山を左手に仰いで通り過ぎるたび、聖地に足を踏み入れる時の
心地よい緊張感を覚える。
後方の谷は奥飛騨を富山方面へと流れ下る高原川の谷で、高原川は
富山県に入ると神通川と名を変える。
富山湾が見えるような気がして目を凝らしたが、判別はつかなかった。
焼岳の裏側には、奥飛騨の平湯温泉と新穂高温泉がある。
焼岳2/26

焼岳と噴煙
大正4年(1915年)、この山の大噴火による溶岩流が梓川をせきとめ、
大正池が出来た。
現在もれっきとした活火山に登録されており、山頂から噴煙を上げている。
焼岳と噴煙2/26


霞沢岳と焼岳
セスナ機が徳合峠上空に差し掛かると、上高地の核心部が見えてきた。
上高地も今冬は異常に雪が少なかったようだ。
ただ、今回の写真全般に言えることだが、雪の少なかったことが、根雪の上の
樹木を一本ずつ丁寧に浮き立たせ、山の質感というか、独特のリアリティーを
出してくれた。
何が幸いし、何が災いとなるのか・・・活かしたり押さえたり、大自然の営みと
合唱しつつ撮る、風景写真の醍醐味だ。
間に割り込んだ霞沢岳の鋭利な稜線が画面を引き締める。
霞沢岳と焼岳2/26


上高地
ズームレンズで引き寄せた上高地。
右から左に蛇行して横切っているのが梓川。
手前の赤い屋根は帝国ホテルで、奥の赤い屋根は上高地温泉ホテル。
いずれも4月下旬までは休業中。
左の小さな池が人気のある田代池で、池に幾筋もの水が集まっているのが分かる。
上高地2/26-1 
画面左下が霞沢岳から続く六百山。
六百山の尾根が右手に落ち込んだ先、梓川が折れている所が河童橋。
河童橋より右手が上流で、明神方面に続く。
左手の下流で画面から切れた辺りが大正池になる。
上高地2/26-2


奥上高地
穂高連峰と梓川上流部を望む。
梓川が画面下に切れた辺りが明神で、明神池とその畔に建つ穂高神社奥宮、
そして嘉門次小屋と数件の宿がある。
梓川の中ほどで、左右の谷が十字に交差している所が徳沢で、2軒の山宿と
キャンプ場がある。
奥で谷が二股に分かれる所が横尾で、上高地の最奥に辺り横尾山荘がある。
その先の梓川本流は右の谷で、奥で槍沢と名を変え、その水を極めれば
槍ヶ岳はすぐそこにある。
左の谷は横尾谷で、こちらを詰めた先にあるのは、北アルプスの奥の院、涸沢カール。

スケール感の参考に、無雪季の上高地歩きコースタイムをざっと並べると、河童橋から
明神、徳沢、横尾と、各間約1時間で計3時間。
それ以上奥の涸沢や槍沢に向かうためには、登山装備が必要になる。
登山シーズンには両沢ともに、使い心地の良い山小屋がある。
ちなみに大正池と河童橋の間も、遊歩道を歩く場合は約1時間と思えば良いだろう。
奥上高地2/26


穂高連峰と奥上高地
右下の辺りが徳沢。
穂高連峰と奥上高地2/26


上高地と山群
セスナ機は奥上高地上空を更に奥へと進む。
徳沢上空から上高地下流部を望む。
右が明神岳、左が霞沢岳、中央が焼岳、左奥が乗鞍岳、そして彼方に白山。
谷の中央が明神。
上高地と山群2/26


前穂高岳と上高地
手前が前穂高岳、その背後右手が奥穂高岳、左手下流部に焼岳、
そして遥か彼方の白山。
北穂高岳と上高地2/26


前穂高岳と奥穂高岳
横尾上空まで来ると、重なっていた前穂高岳と奥穂高岳が分離した。
間を吊り尾根がつないでいる。
前穂高岳から右下に下りている尾根は北尾根で、その直ぐ右に現れた
のが涸沢カール。
ズームレンズで彼方の白山を引き寄せ、切り取る。
北穂高岳と奥穂高岳2/26-1 


穂高連峰と涸沢
中央のカールが北アルプスの奥の院、涸沢。
それを取り巻く山は、左が前穂高岳、中央が奥穂高岳、その右の黒っぽいのが涸沢岳、
右端で半分画面から切れているのが北穂高岳。
前穂高岳から中央に下っている尾根が北尾根で、その尾根が右下で盛り上がっている
部分が屏風ノ頭。
前穂高岳から奥穂高岳の間をつないでいるのが吊尾根。
これら全ての場所や名称は、北アルプスに通う登山者にとって、どれも思い出の、或は
馴染み深いものばかりだろう。
カール内には涸沢ヒュッテと涸沢小屋の2軒の山小屋があり、そこを基地に登山者たちは
周囲の山へと足を延ばす。
穂高連峰と涸沢2/26-1 


名峰一望
槍沢上空へと進むと左手に穂高連峰、その先に乗鞍岳、さらに御嶽山まで、
名峰がズラリと並んだ。
さらに涸沢カールや屏風岩、梓川まで加わって、一流役者勢ぞろいのど迫力に
圧倒されつつも、辛うじて平常心でシャッターを切り続けた。

正面手前が屏風岩で、その頭が屏風ノ頭。
屏風ノ頭から上に延びている尾根が北尾根で、その最上部のピークが前穂高岳。
前穂高岳の右隣りが奥穂高岳。
前穂高岳の後方左が霞沢岳で、その右後方の大きな山が乗鞍岳。
そして左手最奥が御嶽山。
名峰一望2/26-1 
右手に加わった山は北穂高岳。
眼下に現れた尾根は横尾尾根。
名峰一望2/26-2


槍ヶ岳
手前が言わずと知れた槍ヶ岳。
その左に並ぶのが大喰岳、中岳、南岳。
中岳と南岳の間の後方が乗鞍岳で、その後に僅かだが御嶽山も見える。
槍ヶ岳から左に延びている尾根は東鎌尾根で、西岳を経て常念山脈の
大天井岳に続いている。
右手前へと下る尾根は北鎌尾根で、高瀬渓谷源流域に足先を延ばす。
この尾根は、槍ヶ岳へのアプローチでは最も難易度の高いルートとして
恐れられている。
右に延びる尾根は西鎌尾根で、双六岳や三俣蓮華岳につながる。
槍ヶ岳2/26


名峰三峰
槍ヶ岳の後が笠ケ岳で、さらに後方が白山。
三峰とも日本百名山に名を連ねている。
ズームレンズで引き寄せて切り取る。
名峰三峰2/26


槍ヶ岳と北鎌尾根
セスナ機は左に旋回し、槍ヶ岳の裏側に回り込むと、切れ落ちた北壁が現れた。
手前のノコギリの様な険しい尾根が北鎌尾根。
この尾根を登山ルートに選べるのは、ベテランのアルピニストだけだ。
槍ヶ岳背後の左に穂高連峰、右遥か奥に乗鞍岳。
槍ヶ岳と北鎌尾根2/26


槍ヶ岳と北壁
完全に槍の裏側まで回り込む。
左の北鎌尾根上に、これも百名山の一つ、常念岳が見える。
槍ヶ岳と北壁2/26

◇北アルプス南部空撮 第二部◇


常念山脈と高瀬渓谷
常念山脈と高瀬渓谷2/26

常念山脈と東鎌尾根
常念山脈と東鎌尾根2/26-1 常念山脈と東鎌尾根2/26-2


常念岳
常念岳2/26-1 常念岳2/26-2


屏風ノ頭と常念岳
屏風ノ頭と常念岳2/26

前穂山頂と常念岳
前穂山頂と常念岳2/26


上高地と霞沢岳
上高地と霞沢岳2/26-1 上高地と霞沢岳2/26-2

上高地
上高地2/26

大正池と田代池
大正池と田代池2/26

大正池と霞沢岳
大正池と霞沢岳2/26

上高地と霞沢岳
上高地と霞沢岳2/26

焼岳火口
焼岳火口2/26-1 焼岳火口2/26-2


焼岳と上高地
焼岳と上高地2/26-1 焼岳と上高地2/26-2 焼岳と上高地2/26-3

上高地と穂高連峰
上高地と穂高連峰2/26

さらば上高地
さらば上高地2/26-1 さらば上高地2/26-2


沢渡と北アルプス
沢渡と北アルプス2/26

奈川渡ダム
奈川渡ダム2/26

奈川渡ダムと乗鞍岳
奈川渡ダムと乗鞍岳2/26

稲核の集落と乗鞍岳
稲核の集落と乗鞍岳2/26

波田町と安曇野
波田町と安曇野2/26-1 波田町と安曇野2/26-2


松本空港と美ヶ原
松本空港と美ヶ原2/26

パイロットの田村進氏とセスナ172
パイロットの田村進氏とセスナ172 2/26

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