FOTOFARM信州 風景情報バックナンバー
07月15日
7月15日撮影日記
大気の状態が不安定との予報通り、色々な雲の出る空だった。
安曇野各地のロケハンをしていたが、今日が旬という被写体の
条件にはめぐり合わなかった。
その代わり、移動中は常に上空を意識して、色々な雲を撮った。
雲 (安曇野)
07月14日
7月14日撮影日記
先日、掲示板の方に涸沢情報を書き込んでくれた大沢勇治氏より、
途中でタカネザクラが美しかったと聞き、3日続きの梅雨空をおして
北アルプスの奥座敷、涸沢へ向かった。
虹 奥上高地・徳沢と横尾の間 (松本市安曇)
霧雨の合間に虹が出た。
ザックからカメラを取り出し、すかさずシャッターを切る。
一瞬のプレゼントを辛うじて受け取り、再びもくもくと歩く。
梓川 奥上高地・横尾近く (松本市安曇)
横尾の分岐から横尾谷に入って間もなく、再び虹が出た。
それも立て続けに2度。
雨中のトレッキングは辛いが、時に、雨中ならではのプレゼントも
やって来る。
ただし、受け取れるタイミングは、いずれも一瞬だった。
屏風岩 横尾谷 (松本市安曇)
涸沢はこの屏風岩を右手に巻いた後ろにある。
とてつもない質量の岩山が不動明王の様に立ちはだかり、
聖域を守っている。
横尾谷の雪代 吊橋より (松本市安曇)
横尾谷に掛かる吊橋上より下流を撮影。
地響きを立てる豪快な流れは、雪代で微妙に白濁しているものの、
3日続きの雨にも濁ってはいない。
タカネザクラ 涸沢 (松本市安曇)
開花していたタカネザクラは雨に打たれて、すっかり衰えていた。
使える部分を探して、何とか切り取る。
まだ未開花の桜もあるので、天候さえ回復すれば今後も花見は出来るのだが。
さらに雪渓の下に閉じ込められている桜も、まだあるかと想像される。
この他、登山道沿いには無数の深山高山の花が咲き出しているので、被写体には
事欠かないが、先ずは最終目的地の涸沢ヒュッテを目指し、花は帰路ゆっくり撮影
することにしよう。
雪渓 涸沢 (松本市安曇)
「これほどの残雪は数十年ぶり」と聞いていたためアイゼンを持ってきたが、
雪上にステップが切られているので使わずに登ることにする。
雪渓に踏み出したとたん、これまでの蒸し暑さは吹っ飛び、まるで冷蔵庫の
中を歩いている気分になる。
「ヒュッテに到着したところで連山が現れ始め、虹が掛かる・・・。
続いて抜けるような青空に印象的な雲が飛び・・・。
帰路の花の撮影では、再び霧雨がしっとりと・・・。」
そんな虫のいい思いをめぐらしつつ、もくもくと登る。
下方は横尾谷・最奥は東天井岳 涸沢ヒュッテより (松本市安曇)
東の空が抜けてきたのでヒュッテ屋上のテラスから撮影。
下方は今歩いて来た横尾谷。
私の住む安曇野は、あの東天井岳の向こう側になる。
涸沢 涸沢ヒュッテ屋上テラスより (松本市安曇)
記録的な残雪の多さに、テント場は目下雪の上。
涸沢ヒュッテ売店 涸沢ヒュッテ屋上テラスより (松本市安曇)
涸沢ヒュッテ名物のラーメンと、担いでいった握り飯で昼食。
ここの「おでん」で飲る生ビールは最高なのだが、帰路のある私には
許されない。
女性スタッフ 涸沢ヒュッテ売店にて (松本市安曇)
生ビールの代わりにコーヒーを注文。
接客が爽やかなスタッフ。
彼女の山好きは美ヶ原から始まったとか。
エンレイソウ 横尾谷 (松本市安曇)
登山道沿いに雑草のごとく咲く花は、いずれも名のある花ばかり。
この花たちに会いに行くだけでも、涸沢詣での価値は充分にある。
その上、稜線が姿を現そうものなら・・・そりゃアナタ、涸沢中毒に
なる奴がいても仕方が無いさ。
こうした過酷な環境下で生きる植物には、成長途中で花を付ける
ものが多い。
彼らは限られた時間の中で大急ぎでスケジュールを消化する。
だって、10月には雪のシーズンが始まる場所なんだから。
サンカヨウ 横尾谷 (松本市安曇)
3日続きの雨に打たれて、すっかり透明感を帯びたサンカヨウの白花が、
見る者の琴線に何かを語る。
サンカヨウ、エンレイソウ、キヌガサソウ、シラネアオイなどは雪渓際の
常連で、残雪が融けたはしから、先を争って咲き始める。
キヌガサソウ 横尾谷 (松本市安曇)
この几帳面且つ堂々としたデザインの花は、一度会ったら印象に残る。
名の由来は葉の形状から来ていると聞く。
おそらく雪渓の後退とともに、あちこちで姿を見せることだろう。
オオカメノキ 横尾谷 (松本市安曇)
マイヅルソウ 横尾谷 (松本市安曇)
ムラサキヤシオツツジ 横尾谷 (松本市安曇)
散りかけた花が辛うじて雌しべの先端にぶら下がっている。
カツラのリズム 横尾谷 (松本市安曇)
ゴゼンタチバナ 横尾谷 (松本市安曇)
コミヤマカタバミ 横尾谷 (松本市安曇)
ミヤマカラマツ 横尾谷 (松本市安曇)
オオバユキザサ 横尾谷 (松本市安曇)
オオバノトンボソウ 横尾谷 (松本市安曇)
花はクモキリソウと良く似ているが、葉の形状はまったく異なる。
どちらもラン科。
今回撮影した花以外にも多くの花に出会ったが、いかんせん時間が足りなかった。
次回は泊りがけで、じっくり撮影することにしよう。
07月13日
7月13日撮影日記
ハナショウブ 中土 (小谷村)
水田 水田と民家 中土 (小谷村)
鎌池 (小谷村)
姫川の雪代 中小谷 (小谷村)
07月11日
7月11日撮影日記
栂池自然園 (小谷村)
ゴンドラからの眺望
ミズバショウとカメラマン
リュウキンカ
カメラマン
大自然の美を目の当たりにすると、皆さん、ひざまずきたくなるのかな。
タカネザクラ
タカネザクラとカメラマン
新緑
遊歩道
サンカヨウ
シナノキンバイ
ナナカマド
白馬岳
ヒメイチゲ
ミツバオウレンとイワカガミ
ミツバオウレン
シラネアオイ
タケシマラン
ミズバショウ
ミズバショウに霧を絡めたかったが、結局霧は現れず自然園を後にする。
それでもと、自然園入口に建つ栂池山荘の食堂でコーヒーを注文。
園内を眺められるテーブルに座り、一杯のコーヒーに最後の望みをかける。
なんと半分ほど飲んだところで霧が寄せてきた。
小走りで駆けつけ矢継ぎ早にシャッターを切る。
間もなく霧はどこかに消えてしまったが、霧の写真は充分手に入った。
「自然相手の撮影ではチャンスは常に一瞬と思うこと。」
これまでの多くの失敗から学んだ教訓だ。
07月10日
7月10日撮影日記
トラノオ アザレアライン (松本市)
ヤマオダマキ 扉峠 (松本市)
タガソデソウ 扉峠 (松本市)
ユウスゲ 霧ケ峰 (諏訪市)
アヤメ 湯ノ丸高原 (東御市)
ハクサンシャクナゲ 池の平湿原 (東御市)
グンバイズル 池の平湿原 (東御市)
グンナイフウロ 高峰高原高山植物園 (小諸市)