FOTOFARM信州 風景情報バックナンバー
01月22日
風景情報
自宅を午前3時出発。
友人の大沢勇治氏の車で中ノ湯まで送ってもらう。
4時20分、釜トンネル入口のゲート前に到着。
4時半、大沢氏と帰り時間の打ち合わせをして歩き始める。
先ずは長さ約1kmの釜トンネルの急坂を30分ほどかけ、ゆっくり登る。
薄気味悪く、しかも、冬期にはガチガチツルツルに凍り付き、歩きにくかった
旧釜トンネルとは、比べようも無いほど広く立派なトンネルだ。
雪や氷など、欠片も落ちていない。
トンネルを抜けると満天の星。
車道には雪があるものの、踏み固められていて、スパイク底の
ブーツにとっては、舗装道路並みの歩きやすさだ。
5時半、大正池到着、約1時間のコースタイムだ。
驚いたことに池が凍っていない。これも暖冬の影響か。
5時50分より撮影開始。
星空と穂高連峰や焼岳をからめて撮る。
6時15分頃より薄明の大正池と穂高連峰を撮りつつ、モルゲンロートを待つ。
運良く池上に適度な霧が発生する。
風もほとんど無く、水面は鏡状態だ。
冷え込みが厳しくなってくる。
脇に置いたザックの上に、びっしりと霜が降りている。
7時10分頃よりモルゲンロートが始まる。
星空と穂高連峰 大正池 (松本市安曇上高地)
星空と焼岳・地球と太陽系と銀河の三重奏 大正池 (松本市安曇上高地)
24日午後、写真記者の丸山祥司氏から電話が入った。
「上條さん、良いの撮りましたねえ。焼岳の上に土星と、しし座が乗ってますが、
こうなるのを知っていて、行かれたんですか?。」
「いえいえ、星と山が良かったから絡めただけで、偶然ですよ。」
「そうですか。土星は惑星で、しし座は恒星だから、来年同じようにねらっても、
こういう風に重なってはくれませんからね。良い時に行かれましたねえ。」
「・・・・いやーっ、そ、そうでしたか・・・・。」
丸山氏が、FOTOFARM信州のサイトを見ながら、電話で解説してくれたのを
整理すると、焼岳の直ぐ上で輝いているのが土星。
土星の上に横たわるのがしし座で、土星の直ぐ左上で輝くのが、しし座のレグルス、
というわけだ。
受話器を置くと直ぐに、大沢氏から電話が入った。
「写真見せてもらいましたが、良いの撮れましたねえ。焼岳と星空・・・良いですねえ。
それから、日の出前の大正池と穂高連峰・・・好きですねえ。」
「いや、その焼岳の上の星なんだけれど、実は・・・・・・」
私が丸山氏から教えられた星の解説をひとしきりすると、大沢氏が、
「そうですか、・・・・じゃあ、地球と太陽系と銀河の三重奏だったんですね。」
「・・・いやーっ!!、良い表現してくれるなあ。だから貴方が好きなんだよ。!!」
そんな訳で、タイトルを少々付け足しました。
お二人に感謝。
大正池と穂高連峰 大正池 (松本市安曇上高地)
穂高連峰 大正池 (松本市安曇上高地)
大正池と焼岳 大正池 (松本市安曇上高地)
穂高連峰とケショウヤナギ 梓川畔 (松本市安曇上高地)
河童橋と穂高連峰 河童橋周辺 (松本市安曇上高地)
梓川と穂高連峰 河童橋周辺 (松本市安曇上高地)
明神岳 河童橋周辺 (松本市安曇上高地)
やや左がジャンダルム、中央が奥穂高岳 河童橋周辺 (松本市安曇上高地)
焼岳と噴煙 河童橋周辺 (松本市安曇上高地)
陽が昇ると、まるで早春かと思うほど穏やかな上高地だった。
今回の撮影行では午後2時頃までに、男女計8人のハイカーに出会った。
いずれも中高年ばかり。
スノーシューを履き、雪原を気持ち良さそうに横切って行ったカップル。
河童橋のたもとのテーブルで、鍋から何やら旨そうな湯気を立てていた3人。
皆が冬の贅沢な一日を楽しんでいた。