FOTOFARM信州

FOTOFARM信州 風景情報バックナンバー

04月22日

4月22日フィールド情報

昌福寺  岡谷市 川岸

 安定しない空模様を気にしながら、飯田方面を目指して高速長野道に車を走らせていた。前方の空に晴れ間がのぞき始めたので、スケジュールを変更して、岡谷市川岸の昌福寺に向かった。花は七分咲き。バックの空は抜けているのだが、上空に雲が巻いていて、なかなか桜に日が当たらない。1時間ねばって、デジカメとポジで数枚ずつ撮れただけ。
他にも撮りたいアングルがあったが、あきらめて大鹿村へ向かう。

syofukuji001_n.jpg syofukuji002_n.jpg

大西公園  大鹿村

 陸の孤島とは、この村のような所をいうのだろう。小渋川に沿った車道は、左右から急傾斜に落ちてくる山ひだを、掻き分けるようにして蛇行を繰り返す。
途中の桜はほとんどが終わりかけている。代わって森の新緑が鮮やかさを増し、ところどころにヤマブキキの鮮黄がアクセントを加えている。
最後のトンネルを抜け、左手から美渓の鹿塩川が合流してきた所が、大鹿村の玄関だった。
道はここで左右二手に分かれるが、大西公園は右手。
公園は小渋川の対岸、小高い丘の上だ。この丘は、数十年前の山崩れの跡地だが、今は村民の憩いの場になっている。桜は満開を過ぎ、やや寂しくなりかけていたが、花見客は次々にやってくる。
あいにく今日は南アルプスが見えていない。光の状態も良くないが、レポートとデータ用の撮影を済ませる。売店でおでんと五平餅を買い、一人寂しく昼食。
食後、対岸の斜面に道を探し、俯瞰もおさえる。
村内ではハナモモが八分咲き。今日は先を急ぐが、後日改めて出直してみようかと思う。
おでんはともかく、五平餅がうまかった。

onisikouen_n.jpg

千人塚公園 飯島町
桜は八分咲き。寒い。桜の並んだ池周りは照明塔が目立ちすぎて絵にならない。ミツバツツジが丁度身頃をむかえており、むしろこちらを中心に撮影する。
山あり、森あり、池あり、桜とツツジもありなのに、なにか足りない。

senninduka001_n.jpg senninduka002_n.jpg

常福寺 長谷村

 フクジュソウでも知られた寺だが、桜もまたいい。前庭のシダレザクラは満開だが、裏庭のヒガンザクラ?は盛りを過ぎていた。特に裏庭の桜がいい。多くの腕を伸ばして、小さなお堂を守るようにして咲く。

jofukuji_n.jpg


桑田薬師堂 長谷村

 常福寺からほど近い、無人のお堂。桜は満開だが花はまだ新鮮。あと数日は楽しめるだろう。左手の「いわれ」を記した白い看板と、右手の電柱の筋交いが風景を壊しているので、フレーミングで工夫するか、後でトリミングする必要がある。惜しい。

kuwatayakusidou_n.jpg

勝間薬師堂 高遠町
 あれ?まだ元気に咲いている。私の予報では、すでにかなりくたびれている筈なのに。
近くの高遠城址公園の桜も、まだ残っていた。今シーズンのこの辺りでは、花を長持ちさせる、何か特殊な気候条件がそろったようだ。

katumayakusi001_n.jpg

katumayakusi002_n.jpg

04月18日

4月18日フィールド情報

安養寺
 13日のロケハンで一分咲きだったシダレザクラが、満開初日をむかえていた。
さすが桜寺として知られるだけあって、早朝にもかかわらずカメラマンが多い。それにしても近頃、女性の写真愛好家が増えたように思う。
この寺では先だって森を整理した。隣りの水田に切り倒された巨木がゴロゴロと積まれている。松やケヤキなど、桜以外の木はほとんど刈られたようだ。
背景の外された舞台で主役の桜たちが、とまどっているように見える。
annyouji_n.jpg

弘長寺
 一昨日の晩に訪れたとき、ライトアップされたこの桜は、すでに満開初日だった。
なぜか他に人影はなく、貸切で夜桜を撮影した。
満開3日目の今朝も、そこにいるのは私だけ。無風、静寂の中で花滝に近づき、低い位置から撮影した。お堂にかかった桜も撮影し、すぐ近くの常楽寺へと向かう。
koutyouji_n.jpg koutouji002_n.jpg

常楽寺
 ここも一昨日の晩に訪れたのだが、弘長寺と同じで満開初日だった。やはりライトアップされ、近くにポット入りの茶と湯のみまで用意されていたのだが、私以外に人影はなかった。今朝も同様の静けさ。

jyourakuji_n.jpg


鶴峯公園
 岡谷市の昌福寺をロケハンしておこうと車を走らせていると、鶴峯公園の丘にコブシの花が見えた。登ってみると園内の三箇所に、なかなか見事なコブシが立っている。六分咲きといったところだろうか。周囲には桜もあり一分咲き。
ツツジ公園として有名な公園だが、コブシもなかなかいーじゃないか。コブシの満開後半ぎりぎりで、桜の七分咲きか、満開初日が重なると見たが、結果はいかに。
turuminekouenn_n.jpg

上川河川敷のスイセンと堤防上の桜並木
 スイセンの周囲では親子連れの姿が目立った。堤防上の道路は意外に交通量が多いので、車の切れ目を見計らってシャッターを切る。
kamikawa002_n.jpg

高島城
 この城の石垣と桜の取り合わせは美しい。花は七分咲きとも、満開初日ともいえる状態。
庭のあちらこちらで花見の宴をしているが、スペースはいたってゆったりで、のどかなお花見だ。諏訪市民の贅沢な庭の一つだ。
takasima003_n.jpg


ザゼンソウの里公園
 諏訪市から辰野町に抜ける峠にある湿原。ウグイスが鳴いている。ザゼンソウはかなりくたびれて、絵にならない。代わって後を引き継いだミズバショウも、若干見ごろを過ぎようとしている。そんな花々の間に、幾匹かのガマガエルが鳴きながら動き回っている。
二匹で重なっているものが目立つ。春だ。
zazennsounosato001_n.jpg

荒神山公園
 丘の上、池を取り囲むように咲いた桜は満開初日。池の上には沢山の鯉幟がはためいている。一時、天気雨が通り過ぎていったが、若い花びらは少しもしおれない。
花の丘を下り、天竜川を西へ渡り、長い桜の花トンネルに、ゆっくり、ゆっくり車を進めて次の目的地へと向かった。
koujinn001_n.jpg

春日城跡公園
 撮影はともかく、お花見をする場所としては、ここがナンバーワンかな?。
いつか家族や仲間を誘って、ここで花見をしてみようか。
沢山の腕をいっぱいに広げたような、桜の枝に少年がまたがっている。
野球をしている子供たちがいる。
うららかに酒を楽しんでいる大人たちがいる。
kasuga001_n.jpg


馬見塚公園
 夕暮れの迫る水辺に、ミツバツツジが幾株も魅惑的な紫をにじませている。
見事なツツジだ。後から咲きだしたであろう桜も、ほぼ追い付いて共演をしている。
この公園が見せる、年に数日の別世界だ。

mamizuka001_n.jpg

Copyright (C) FOTOFARM信州